優秀なスタッフはどこにいるのか。初めて人材採用を行う場合、「どこに求人を出せばいいのか分からない」という先生も多いのではないでしょうか。
この記事では、新規開業を検討されている医師の皆様が、限られた予算と時間で理想のスタッフに出会うために活用すべき、具体的な求人媒体の選び方と活用術や、主要な求人媒体とその特徴について、詳しく解説します。
| 求人媒体 | こんなクリニックにオススメ | 費用感 |
|---|---|---|
| 1. 医療系専門の求人媒体 | 経験豊富な看護師や専門知識を持った医療事務など、 即戦力を求めている | ◯ |
| 2. 総合求人サイト | 採用人数が多い場合、未経験者育成も視野に入れている | ◯ |
| 3. ハローワーク | とにかく費用を抑えたい場合 、近隣の住民を採用したい | ◎ |
| 4. 人材紹介エージェント | 絶対にこの時期までに採用を決めたい、選考時間を最小限にしたい、等 効率と確実性を重視する場合 31。 | △ |
| 5. SNS採用 | 開業後もSNSの活用を検討している 理念や雰囲気を伝えながら情報拡散を図り 、共感性の高い人材と出会うために併用したい | ◎ |
| 採用 | 会うために併用したい |
1. 専門性の高い人材に強い「医療系専門の求人媒体」
- 看護師、医療事務、理学療法士など、医療分野に特化した求人サイトです。
- 専門性の高い人材にリーチしやすいのが最大の特徴です。医療資格や経験を持つ転職潜在層が多く登録しています。
- 競合となるのは同業の医療機関に絞られるため、効率的なアプローチが可能です。
★こんなクリニックにおすすめ
「経験豊富な看護師を最優先で採用したい」「専門知識を持った医療事務が必須」など、
即戦力を求める場合。
(具体的なサイト例)
・ジョブメドレー
・コメディカルドットコム
・医療21
2. 幅広い層にアプローチできる「総合求人サイト」
- 業界や職種を問わず、幅広い求人情報を掲載している大手サイトです。
- 幅広い層からの応募を期待でき、特に医療事務や受付など、未経験でもポテンシャルのある意欲のある若手層も集まりやすい。
- 地域によっては、医療系専門サイトよりも認知度が高い場合があります。
- デメリットとしては、医療分野の経験がない応募者も多く含まれるため、応募者の選定に手間がかかる可能性があります。
また、膨大な求人が掲載されているため、掲載方法を工夫しないと、他業種の求人に埋もれてしまいやすい側面もあります。
★こんなクリニックにおすすめ
採用人数が多い場合や、未経験者育成も視野に入れている場合。
(具体的なサイト例)
・indeeed
・タウンワーク
・とらばーゆ
3. 費用を抑えて地域密着型の人材を確保「ハローワーク」
- 言わずとしれた公共の職業紹介サービスです。
- 無料で利用できるので、採用コストを抑えられます。
- 地域に密着した人材にアプローチできるため、地元在住の安定したスタッフの確保に繋がる可能性があります。
- デメリットはオンラインの専門媒体と比較すると、若年層や特定の資格・経験を持つ層へのリーチ力は劣る場合があります。また、サイト内で応募者とChat連絡等の機能がないため、応募があった場合の対応手段が限られる点に不便さを感じる方も多いかと思います。
★こんなクリニックにおすすめ
とにかく費用を抑えたい場合や、近隣の住民を採用したい場合
4. 効率的な採用を可能にする「人材紹介エージェント」
- 採用要件を伝えると、エージェントが保有する登録者の中から、合致する人材を紹介してくれるサービスです。
- メリット:
- 採用要件に合致する人材を紹介してもらえるため、効率的な採用が期待できます。
- 採用活動にかかる医師や事務長の手間を大幅に削減できます。
- 相談すれば応募者の傾向を踏まえて、紹介業者の視点から、求人票作成や条件設定に関するアドバイスを得られる場合もあります。
- 早期退職の場合、一定期間内であれば紹介手数料の返金制度があります。
- デメリット:
- 費用は成功報酬型が一般的ですが、採用が決定した際には高額な紹介手数料(年収の20~35%程度が目安)が発生します。
- エージェントの担当者の質によって、紹介される人材の質、量にばらつきが出る可能性があります。
★こんなクリニックにおすすめ
「絶対にこの時期までに採用を決めたい」「院長先生の選考時間を最小限にしたい」など、効率と確実性を重視する場合
(具体的なサイト例)
・メディウェル
・株式会社エス・エム・エス
・マイナビ
5. 見逃せない!時代の採用トレンド「SNS採用」
- クリニックのInstagram、youtube、LINE、などのSNSアカウントで採用情報を発信する方法です。
- クリニックの雰囲気や理念を視覚的に伝えることができるため、共感性の高い人材と出会える可能性があります。
- 媒体に依存しない独自の情報発信チャネルを持つことができ、求人広告費をかけずに情報拡散を試みることが可能で、かつ費用はほとんどかかりません。
- おすすめの活用方法は、HPから各媒体のアカウントにアクセスできるよう設定し、
開業前から、準備中の内装写真や院長先生の想いを語る動画などを積極的に発信することで、「一緒に働きたい」と思わせる魅力を伝えましょう。- 開業後は採用向けのアカウントのため、日常的な運用は必ずしも必要ではなく、HPよりも具体的にクリニックをイメージしやすい情報場所として残しておき、新たに募集が必要な場合に、LINEやInstagramであれば、募集中の発信をする活用も可能です。
まとめ:新規開業クリニックに最適な戦略
新規開業のフェーズでは、「時間がない」「費用を抑えたい」「質の高い人材が欲しい」という3つの課題が常に存在します。
これらの課題を踏まえると、まずは「医療系専門の求人媒体」と「ハローワーク」を軸に採用活動を開始し、同時に「クリニックのSNS」で理念や雰囲気を伝えながら情報拡散を図るのが現実的でバランスの取れた戦略と言えるでしょう。
もし、開業が間近に迫っているにもかかわらず、採用が難航している場合は、即効性と質の高さを期待できる「人材紹介エージェント」の活用も視野に入れることをおすすめします。
フェアリンク株式会社の”りくる”採用代行サービスは、クリニック開業専門の経験豊富なコンサルタントが、採用計画の策定から求人票作成、選考代行、入社手続きまで、一貫してサポートいたします。先生は診療準備に専念しながら、効率的かつ効果的な採用活動を進めることが可能です。最適な人材を確保し、スムーズなクリニック開業を実現するために、
採用代行の「りくる」の活用も、是非ご検討ください。
