紹介会社利用について

クリニックの採用活動を効果的に進めるためには、医療職の紹介会社を活用することも一つの手段です。
クリニックでは、医療職の採用において専門性が求められ、適切な人材を見つけるのが難しいのが現状です。
医療職の紹介会社は、クリニックの採用に役立つ豊富な求人情報と専門的なコンサルティングサービスを提供し、採用担当者の負担を軽減します。
この記事では、クリニックが採用活動において直面する課題に対して、医療職の紹介会社を利用するメリットとデメリットを解説していきます。

1,医療職求職者の紹介会社の活用状況

求職者にとって、紹介会社の活用は近年ますます一般的になっています。
働きながら転職活動を行う求職者が多いため、適切な職場を見つけるための情報収集を、紹介会社を利用することで効率的な転職活動が可能になります。
特に常勤の勤務先を探している求職者は、転職活動中も常勤として勤務しているため、転職活動の時間を捻出することが難しい求職者が多いです。
紹介会社を利用することで、企業との条件交渉や日程調整等も担当のエージェントが担ってくれるので、転職活動の負担感を減らすことができます。

【紹介会社を活用する傾向の強い職種例】
・医師(常勤・非常勤いずれも)
・理学療法士(常勤・非常勤いずれも)
・放射線技師(常勤)
・臨床検査技師(常勤・非常勤いずれも)
・看護師(常勤、夜勤専従・病棟・手術等の専門領域の看護師)

2,医療職種別の大手紹介会社

紹介会社を利用して求人募集を行おうと考え場合、どこの紹介会社に依頼をするべきか悩みますよね。
ここでは医療業界・職種別の大手紹介会社をご紹介します。

【医師】
・エムスリーキャリア
・MRT
【看護師】
・エス・エム・エス
【理学療法士】
・マイナビ
【放射線技師・臨床検査技師】
・エス・エム・エス
・MRT
【医療事務】
・メディウェル

*「この経験のある医療事務スタッフを募集したい!」「事務をとりまとめる管理職を採用したい」と考えている方には、
紹介会社を通してピンポイントで求職者を探すことは効率的な採用活動の一つかと思いますが、
医療事務に関しては、常勤・非常勤共に自身で求職活動をする方が多い印象です。

3,医療職紹介会社への求職者紹介を依頼する方法

医療職紹介会社に求職者の紹介を依頼する方法をご紹介します。
評判や実績を確認し、自社のニーズに合ったサービスを提供しているかを見極めましょう。
基本的には上記に記載した大手紹介会社に依頼することをおすすめします。
理由としては

・紹介実績:取り扱ってきた紹介数が多く、求職者からの認知も高いため、必然的に登録している求職者数の多くなります。
求職者数が多ければ、こちらが要望する求職者にマッチする確率も上がります。

・他の紹介会社への周知に繋がる:大手紹介会社の求人は、他の紹介会社も確認していることが多いため、
大手紹介会社に求人を依頼すれば自然と他の紹介会社からも紹介の依頼がくることになるでしょう。

上記の理由から、まずは大手紹介会社に依頼することをおすすめします。

4,医療職紹介会社の仲介手数料の相場

医療職紹介会社を利用する際に発生する仲介手数料の相場は、採用決定者の年収に基づいて計算されることが一般的です。
具体的には、常勤であれば採用者の初年度年収の20%から30%が相場とされています。
仲介手数料は、紹介会社が行う求人企業とのマッチングや、求職者への面接サポート、履歴書の添削などのサービスに対する対価です。また、特定の専門分野や高いスキルを持つ医療職の場合、手数料が高く設定されることもあります。人材を見つけ出す難易度が高いことに起因します。

基本的には成功報酬型の料金体系を採用している紹介会社が多く、採用が実現するまで費用は発生しません。

5,医療職紹介会社を利用する際の注意点

医療職紹介会社を利用する際には、いくつかの注意点を押さえておく必要もあります。

・求める求職者のキャリア・人物像等を具体的にピックアップしておく
・・・紹介会社が適切な求人を提供しやすくなります。ざっくりとした条件で紹介を依頼しても良いですが、
問い合わせの回数が増えるにも関わらず、良い紹介がなかなか来ない、という状態になることも多いので、
譲れない条件は決めて、紹介会社に依頼を行ったほうが効率的な採用活動を行えます。

・紹介会社の信頼性を確認することも大切です。
・・・評判や口コミを調べ、実績が豊富であるかどうかを確認しましょう。
登録求職者数で求職者の認知の程度が把握できます。

・早期退職時の対応
・・・良い求職者が見つかり、契約を進める際には早期退職時の返金規定等を必ず確認しましょう。
どれだけ良いと思った人材でも、現場に入ると合わなかった、思っていたのと違うといった理由で退職する可能性があります。
その際、「半年以内の自己都合退職の場合は紹介手数料の10%返金」等の規定があれば、返金を依頼することが可能です。

・複数の紹介会社に登録することで、より多くの選択肢を得られる可能性が高まりますが、電話やメールでの問い合わせの頻度も増えます。
問い合わせの対応方法を決めておくと、受付等への負担も減るかと思われます。
紹介会社からの問合せにはメールでの問合せを案内するよう、受付スタッフにアナウンスする、等すると現場も混乱しないかと思います。

採用代行の「りくる」では、こういった紹介会社からの問合せも代行しております。
クリニック運営で忙しいなか、現場に負担をかけずに採用活動が可能になります。

6,まとめ

採用活動の一つの選択肢として、紹介会社への依頼も有効かと思いますが、
利用するメリットとデメリットを念頭において、依頼を検討していきましょう。

【メリット】
・専門知識を持つ人材を紹介してもらえる
・紹介を依頼すれば求人作成や応募者との直接の対応の負担が減る
・効率的に候補者を探せる
・自社だけではリーチできない層にアプローチできる

【デメリット】
・自己応募に比べて採用コストが増加する
・紹介された候補者が自社のニーズと合わない場合がある
・紹介会社とのやり取りが発生し、対応に時間をとられる場合がある

採用代行の「りくる」では、自己応募・紹介会社からの問合せの代行も行っています。
自己応募がなかなか来ないので、紹介会社も検討しているが時間をとれない、等のお悩みも解決できます。

また、どの紹介会社を使えばよいかご相談のみも承っております。
是非利用をご検討ください。

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