クリニックのスタッフ面接で聞くべき質問とは?   

面接をする際、何を聞けばよいのかわからずに困ったことはありませんか。また、定型文的に質問を用意していると、採用後のミスマッチが起こったり、早期離職につながったりする可能性が高まります。そうすると採用だけでなく、その後の人事にも大きく影響してしまうでしょう。

こちらの記事では「クリニックのスタッフ面接で聞くべき質問」についてご紹介します。あらかじめ質問を用意すれば落ち着いて面接に望むことができ、クリニックの欲しい人材を獲得しやすくなる可能性が高まります。今回、面接で聞くべき質問について、「全職種向け」「職種別」という2つの章に分けてお伝えします。

全職種向け:面接で聞くべき質問

志望動機

志望動機は「なぜそのクリニックで働きたいのか」を知るための質問です。この回答で、応募者の熱意がわかります。志望動機が具体的であるほど、応募者がそのクリニックに対して熱意があると言えるでしょう。また、志望動機を聞くことで、クリニックの理念に共感しているかも確認できます。理念に共感してもらえるか否かは、今後一緒に働くにあたって、とても重要になります。

希望給与

求人票に明記していても、応募者は細かい部分までは把握できていません。そのため、クリニックが提示する金額と、応募者の希望が一致しているかの確認が不可欠です。逆に応募者から昇給や賞与などについても聞かれる可能性があります。しっかり答えられるように現状の把握をして面接に望みましょう。

また、入職してほしい応募者がいても、希望額との乖離があれば調整する必要があるでしょう。面接時に回答が難しい場合でも、「後日、メールにて給与について回答します」など応募者が不安にならないような対応が求められます。

経験やスキル

これまでの経験やスキルについて詳しく聞くことで、応募者が活躍できるかどうかを判断します。特に医療現場では、医療機関の規模によって経験内容が異なるため、必要なスキルがあるかどうかを見極める必要があります。どのような機関でどのような経験があるのかや、どのような資格を保有しているかなどを詳しく確認すると良いでしょう。

勤務制限について

「1日に何時間働けるか」「週に何日勤務できるか」など勤務可能な日数や時間は必ず確認が必要です。勤務制限がわからなければ、シフト調整や人員配置の計画が立てられません。応募者がどれくらい勤務できるかを把握しておけば、今後のクリニック内での役割分担もスムーズです。また、他のスタッフが休んだ際など、一時的に日数を増やせるかなども確認しておくと良いでしょう。

通勤時間や通勤手段

通勤時間や通勤手段についても確認が必要です。長時間通勤が必要な場合は、負担感も考慮したり、シフトを考慮したりする可能性もあります。また、交通機関の利用状況によっては、勤務開始時間への影響も考えられるため、確認した上で勤務時間を決める必要があるでしょう。さらに、通勤手当に上限を設定している場合は、範囲内で収まるかどうかも確認が必要です。

社会保険の加入を希望するか

社会保険への加入を希望するのか、扶養内での勤務を希望するのかで働き方が変わります。フルタイム勤務の場合は社会保険への加入義務があるため、健康保険料や厚生年金が控除されることも伝えなければなりません。おおよそ、どれくらいの金額が控除されるのかまで伝えると安心できるでしょう。

ダブルワークの予定があるか

ダブルワークの有無について、またダブルワークをする場合はどちらの仕事がメインになるかを確認しなければなりません。ダブルワーク自体は問題ありませんが、雇用保険は複数社で加入ができないためです。また、就業先の会社で副業が認められているかも確認しましょう。後に発覚して、トラブルになるケースも少なくありません。さらに、他の仕事との掛け持ちによって勤務に影響が出ないよう、勤務時間の調整も必要です。

職種別:面接で聞くべき質問

クリニックのスタッフ面接で聞くべき質問(専門職)

クリニックでは看護師や医療事務、理学療法士といった専門職を採用します。そのため、専門的なスキルは不可欠です。面接の際は、先ほど紹介した質問項目に加えて、以下の項目についても経験の有無や年数を確認する必要があります。

看護師

看護師の面接で確認すべき主な項目

  • 問診の経験
  • バイタルサイン測定の経験
  • 検査の説明および補助の経験
  • 採血や注射、点滴の経験
  • 医療機器の操作経験
  • 検査の準備や介助の経験
  • 創傷処置や包帯交換の経験

医療事務

医療事務の面接で確認すべき主な項目

  • 診療費の計算と会計処理の経験
  • 予約管理システムの使用経験
  • 電子レセプトシステムの使用経験
  • レセプト作成・点検の経験
  • 査定・返戻への対応経験
  • 電子カルテシステムの使用経験
  • 医事会計システムの操作経験
  • 保険請求業務の経験

理学療法士

理学療法士の面接で確認すべき主な項目

  • リハビリの経験年数
  • 物理療法プログラムの立案経験
  • 運動療法プログラムの立案経験
  • 幅広い年齢層の患者への対応経験
  • リハビリ機器や備品の経験
  • 取得単位

クリニックのスタッフ採用は採用代行がおすすめ

クリニックのスタッフ採用には、多くの時間と労力を費やします。とくに医療現場では、専門的なスキルや経験が求められるため、採用面接が非常に重要です。しかし、忙しい診療業務の合間を縫っての採用活動は容易ではありません。そのような時は採用代行がおすすめです。

フェアリンク株式会社は、医療業界に特化した採用代行サービスを提供しており、多くのクリニックでの実績があります。専門知識を持ったコンサルタントが、それぞれのクリニックのニーズに合わせて最適な人材を採用するため、貴院は診療に専念しながら優秀なスタッフの確保が可能です。

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